AIに文章を頼んだら、長すぎる。言葉が堅い。説明したいことと少し違う。「自分には向いていないのかな」と閉じる前に、頼み方を少しだけ変えてみませんか。プログラミングの知識はいりません。
「誰に」「何のために」「何を材料に」「どんな形で」「分からないときはどうするか」。この5つを足してみます。特別な呪文を覚えるより、初めて手伝ってくれる人へ説明する感覚に近い方法です。
たとえば、イベントの案内文を作るなら
「イベントの案内をいい感じに書いて」だけでは、AIには相手も目的も分かりません。参加者を募集したいのか、申込済みの人へ場所を伝えたいのかで、必要な文章は変わります。以下は架空の社内交流会の例です。

社内交流会へ申し込んだ社員向けに、前日の案内文を作ってください。
目的は、時間・場所・持ち物を迷わず確認してもらうことです。
材料:11月20日18時開始/社内ラウンジ/持ち物なし。
形:件名と本文。本文は200字以内、やわらかい敬語にしてください。
材料にない情報は補わず、確認が必要な点を最後に分けてください。
イベント名や日時は、実際の内容へ書き換えます。この例は文章の依頼方法を示すもので、実際のイベント告知ではありません。文字数や文体が希望どおりかは、出てきた文章を確認して調整します。
1.誰に読んでほしいかを伝える
「お客さま向け」「初めて参加する人向け」「社内の担当者向け」だけでも、必要な説明を絞りやすくなります。相手の実名や個人情報を入れる必要はありません。知らない言葉が多い相手なら、「専門用語を使う場合は一言で説明して」と足せます。
2.その文章で、相手に何をしてほしいかを書く
読んで理解してほしいのか、日時を確認してほしいのか、返信してほしいのか。目的を1つ選ぶと、文章の終わり方も決めやすくなります。「全部盛りの説明」を最初から頼むより、小さな1件から始めてみてください。
3.材料を渡し、勝手に補ってほしくない点を示す
日時、場所、必要な事実を箇条書きで渡します。AIは自然な文章を作れても、その内容が今回の事実かは別の確認です。料金や参加条件など、材料にない情報を作らないよう依頼し、最後は原資料と照らし合わせます。仕事の情報は、会社で利用を認められた環境と範囲で扱います。
4.欲しい形を、完成品のイメージで伝える
「3行」「表」「件名と本文」「箇条書き5つ」など、目で見て確認できる形を選びます。よい例があれば、自分が使ってよい短い例を渡す方法もあります。むずかしい言葉で形式を指定しなくても構いません。

5.分からないときは、聞き返してもらう
「不足している情報があれば、先に質問して」と頼みます。答えが欲しいからといって、空欄を想像で埋めてもらう必要はありません。質問が多いときは、いちばん大事な1つから答える進め方もできます。
一度で決めず、変えたい点を1つずつ返す
最初の文章が堅ければ「冒頭をもう少し親しみやすく」、長ければ「場所と時間を残して半分に」と返します。「違う、やり直して」より、残したい部分と変えたい部分を伝えると比較しやすくなります。
Anthropicの公式ガイドも、期待する出力や背景を明確に伝える考え方を説明しています。ただし、同じ依頼がすべてのAIで同じ結果になるわけではありません。まずは、送信を伴わない短い案内文や自分のメモで、違いを見てみてください。気に入った頼み方は保存して、次の仕事で少しずつ直せます。
参考資料・確認範囲
2026年11月2日確認。本文の例・図・ひな型は本記事用に作成したものです。以下は、設計や事例の背景として参照した一次資料です。



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