会議の翌日、「あの件は誰がやるんだっけ」と聞き直す。AIで読みやすい議事録はできたのに、仕事が進んでいない。原因は文章の長さより、決まったことと次の行動が分かれていないことかもしれません。
会議メモは「決定」「次の作業」「未決」の3つに分けると、確認する場所がはっきりします。以下は架空のWebサイト改善会議を使った例です。特定の会議ツールの自動抽出が、この精度で動くことを検証した記事ではありません。
「検討したい」は、まだ決定ではない
たとえば「来週公開できたらいいですね」と「来週火曜に公開します」は違います。文字起こしを短くするだけだと、希望が期限として、提案が合意として整理されることがあります。AIには曖昧な箇所を候補として出してもらい、参加者が確定させる手順にします。

| 元の発言例 | 残す場所 |
|---|---|
| トップ画像を変える案を検討したい | 未決事項:画像変更の採否 |
| 今回はA案で進めましょう。異議なし | 決定事項:A案を採用 |
| 画像は私が用意します。期限は後で相談 | 作業:画像準備/担当あり/期限未定 |
| 公開は担当者の確認後にする | 公開条件:確認完了。公開日は未定 |
1つの作業を、確認できる大きさにする
「サイトを改善する」では完了を判断できません。「画像候補を3点集め、共有フォルダへ置く」なら、別の人も確認できます。担当者は部署名より、実際に引き受けた人を書きます。期限が発言にない場合は、日付を補わず「未定」にします。
作業ID:MTG-021
やること:トップ画像の候補を3点集める
担当:会議で引き受けた人
期限:未定(確認先:進行担当)
完了の形:共有フォルダへのリンク
根拠:文字起こし 12:40〜13:05
状態:確認待ち
AIへの依頼は、抜けを見つける形にする
文章を整える依頼に加え、担当・期限・根拠がない欄を示してもらいます。発言者が分からない記録や、音声の聞き取りが曖昧な部分は、人に戻す対象です。会議資料にしかない日付は、発言と同じ確かさで扱わず出典を分けます。
会議メモから「決定」「作業」「未決事項」を分けてください。
提案・希望・質問を、合意済みの決定に変えないでください。
作業は、内容/担当/期限/根拠の発言箇所を表にしてください。
担当や期限が明示されていなければ「未定」としてください。
最後に、参加者へ確認したい点を挙げてください。

共有前に見るのは、全文より重要な4点
決定が実際の合意か、担当者が引き受けたか、期限が正しいか、未決が消えていないか。この4点を原文や録音に戻って確認します。録音やAIサービスの利用は社内ルールと参加者への案内に合わせ、必要な情報だけを扱います。顧客への自動送付まで一度に組み込む必要はありません。
みずほFGの議事録アプリの開発記録も、現場の使い方を踏まえた改善を紹介しています。ここで提案する小さな運用では、会議後に作業候補を担当者へ確認し、確定したものだけをタスク管理へ移すのが出発点です。
次の会議は、前回の未決事項から始める
タスク管理へ移したら、議事録にもリンクを戻します。担当や期限が変わった後に、古い議事録だけが正として読まれないためです。次回は、未決事項と期限未定の作業を先に確認します。きれいな要約が増えたかより、「聞き直さないと動けない作業」が減ったかを見てください。
参考資料・確認範囲
2026年11月2日確認。本文の例・図・ひな型は本記事用に作成したものです。以下は、設計や事例の背景として参照した一次資料です。



コメント